ピアノ
年齢:14
元、捨て子。物心つく前に森に捨てられていた所を少年に拾われる。
劇団のみんなが家族。とある出来事がトラウマで超人見知り。
音響担当。
ピアノはあれで14です。
私自身、年齢計算をした時に驚愕しました。
昔話のお話の基盤設定というのが、劇団結成時なのですが、
その時に登場人物の年齢を設定したので、昔話本編ではこの年齢でした。
元・捨て子だったピアノは上記通り物心つく前に捨てられ、魔法使いの少年に拾われました。
当初は明るく元気で活発で、なんにでも興味を持つ普通の子だったのですが、
物心がついてすぐ、4歳の時に魔女狩りという人たちにピアノは出会ってしまいます。
ピアノはずっと森で育ってきたので外の人間にはとても興味を持っていました。
しかし魔女狩りの目的は魔法使い(少年)を殺めることでした。
少年の居場所を知っているピアノは拷問の末、一度殺されてしまいます。
その出来事がトラウマでピアノは他人に臆病になってしまいました。
ではなぜ、殺されたピアノが生きているのかというと、
少年がかけた呪いのような魔法のおかげで、死んで尚、生きているのです。
ピアノ自身は死んだ自覚が少しはあるのですが、夢のように曖昧に自覚しています。
そんなピアノは、人見知り過ぎて舞台に立つことはできないため、
自ら皆を影から支える仕事を選びました。
当初、お話を作った時には照明を担当させようかと考えていましたが、
名前がピアノだったので、音関係につかせました。
そこから、音楽好きという設定も追加されました。
舞台本番で流すMは団長と相談しながらもほとんどピアノが決めています。
団長が認めるくらいセンスがあるようです。
ピアノのひそかな夢は自分で演奏することみたいですが、楽器に触れず育ったために何も演奏できません。
また、ピアノは劇団のマスコット的な存在でもあります。
ランジエやアンによく着せ替えられたりしてます。
ピアノは最年少でトラウマ持ちというのもあって、涙目になりながら流されやすいです。
どうしても流されたくない時は団長か少年の後ろに身を隠します。
そういう場面で味方になりそうな人が居なかった時は、おどおどしながらも自分の意見をはっきり言える子です。
思ったことをつい口にしてしまい、ピールに文句を言われるなど、先のことを考えてないちょっとアホの子でもあります。
ピアノの名前の由来となっているのは、
お分かりの通り【ピアノ:piano】です。
この場合のピアノとは、音楽記号で『弱く』という意味を持つピアノです。
臆病で人見知りなキャラクターというのは初期の段階から決まっていたので、
其処に当てはめてピアノにしました。
ちなみに、お話の中でピアノという名前を付けたのは少年です。
少年「お前は弱い。弱い者の中でもさらに弱い。
その弱さを表す記号をお前の名につける。今日からお前は弱き者“ピアノ”だ!!」
本編では語られませんが少年がこのようなことを言っていました。
名前を付けられたのが、ピアノが4歳の時の魔女狩り騒動の直後でした。
生まれ変わったから名前を~という感じで少年が格好つけてます。
その後、団長はこう語っています。
団長「ピアノ・・・これから強く育つということか」
少年「ピアノって、弱くって意味だろ?」
団長「少年はそんなことも知らないのか。ピアノフォルテ。
ピアノという楽器は弱い音から強い音まで出せるから正式にはそういう名称なのだよ。
ピアノは弱く。フォルテは強く。
今は弱い音でも、いつか強い音を出す時が来るだろう。音楽も、ピアノも」
団長の中でのピアノは記号にとどまらず、楽器を指しています。
いつか強くなる。そのような意図を込め、この名前にしました。
なので、もし魔女狩り騒動が無く、明るい子に育っていたら、
名前はフォルテだったんじゃないかなあと考えています。
今回はこの辺で。
魔女狩りについてはキャラクター編が終わったらお話したいと思います。
次回の更新はアン・マンソンジュについてお話しようと思います。
では、また今晩、お会い出来たらお会いしましょう。
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